【お風呂を愛する日本人】

日本人は大のお風呂好き。
もちろん個人差はあるでしょうが、こう断言してしまって差支えはないと思います。
お風呂に入れないくらいなら死ぬ。冗談としてもそんなことを言う日本人もいるくらいです。

実際に日本には、各地に温泉がありますし、銭湯やサウナ、足湯も一種のお風呂でしょうか。
昔は社交場としてお風呂文化が栄えていたというのも納得です。

日本人が世界的に見ても、一線を画すほどにお風呂を好むようになったのはなぜなのでしょう?
綺麗好きな国民性、昔からの習わし、生活津環境や習慣?
風俗学の見地から考察すれば、その謎が解けるのかもしれませんが、学者でもなんでもないわたしは もうこれは先祖代々から脈々と日本人のDNAに組み込まれているのでは?と思うほどです。

 

【日本人を悩ますインドのお風呂事情】

そんな日本人が一歩日本を飛び出せば、海外のお風呂事情に悩まされることは間違いありません。
インドは特にそれが顕著でしょう。

まず大半のバスルームにはバスタブがありません。
したがってお風呂に浸かる事ができないという重大事案が発生します。
一日の終わりに温かい湯船につかって疲れをさっぱり洗い流して、ぽかぽかと温まった体に冷たい飲み物を流し込む、そんなことはインドではほんの一部の人たちのみに許されている至高の贅沢なのです。

インドのバスルームは、一般的なマンションやアパートではシャワーのみ、地方に行けばシャワーもなく、 蛇口だけがあり、バケツと手桶が添えられているところもあります。
見た瞬間に日本人が躊躇してしまう代物ですが、あくまで安宿や地方に行った場合のみです。
日本と違う点としては、固定式のシャワーが多い、という点でしょうか。
シャワーヘッドを自由に動かして洗う事に慣れている日本人にとって、壁や天井に固定されてしまっているシャワーは非常に使いづらいと感じます。
ただ、固定式から可動式のシャワーへの変更は比較的容易なので、この部分については解決可能なものとしてよいでしょう。

また、標準的なバスルームは海外という事で、シャワーとトイレが必ず一緒になっていますが、シャワーとトイレの間に何の仕切りもなく、またほぼ一面フラットな床なので、使用した水がトイレや床全体に広がる仕様となっています。
ガラスパーテーションが設置されているものもありますが、高級マンション限定であまり数は多くありません。
ではどうするのかというと、まずはシャワーカーテンを設置して水滴が飛び散るのを防ぎます。 床はどうしようもないので、使用したあとは水切りを使って、床に広がった水の掃除をします。

バスタブがないこと自体は、割とどの国においても一般的なので、さほど驚くようなことではないでしょう。

 

【インドでは使えるお湯の量は決まっている】

次にインドでは決まった容量のお湯しか使う事ができません。
これはインドではギザと呼ばれる貯水式給湯器が使われているためです。
日本に住んでいると意外と気づきにくいのですが、日本ではスイッチを押した瞬間からお湯が使用できる 瞬間式の湯沸かし器が広く普及されています。

インド含め多くの海外では、湯沸かし器のタンクに水を入れて沸かし、お湯を貯めるタイプの貯水式給湯器がメジャーです。
日本のように瞬間式ではないので、お湯が沸くまで最低でも15分から20分は待たないと、お湯が使用できないのです。
お湯を貯めるタンクの容量はいくつか種類がありますが、インドの場合、一般的に20リットルから30リットルのものが多いです。
これは使用時間に換算すると、約10分~15分程度です。
タンクに沸かしたお湯を使い切ってしまえば、再度お湯が沸くまで、水しか浴びることができません。

水自体が貴重なインドでは、豊富に水を使う事ができません。
瞬間式湯沸かし器のように、ジャンジャンお湯を沸かせるほど水に余裕がないのです。

また、インド北部などの一部地域では、雪が降るほど冷え込む冬があったり、デリーやグルガオンなどでは 雪こそ降らないものの、12月頃から冷え込みが厳しくなり、ダウンジャケットが必要になるほど寒くなる時期がありますが、それでもインドという国単位でみれば、「暑い」とされる国であり、そもそもあまりお湯を必要としないという事もあるでしょう。
インド人の中にはお湯を浴びる習慣がない人も多くいます。

こういった事情から、インドに住む日本人にとってギザの容量というのは、いかに快適にお湯を使用できるかの基準になるものとして、家賃と同じくらい重要視すべき項目となっているようです。

 

【インドにあるバスタブ。しかし落とし穴も。】

実は、外国人が住むような一部の高級マンションでは、バスタブが標準設備として設置されているところがあります。
これはとても喜ばしいことなのですが、ここで注意しなければならないのは、使用できるお湯の量は湯沸かし器のタンクの容量で決まるという点です。
せっかくバスタブがあってもタンクの容量が小さければ、お湯を溜めることは到底できません。
一般的なバスタブの大きさは約200リットルです。
タンク内の熱いお湯と水をミックスしながら、バスタブにお湯を溜めていくとしても、満足にお湯を貯めようとすれば約100リットルのタンクが必要となってきます。
インドで標準的に装備されているタンクの容量は20~30リットル、大きいものでもせいぜい50リットルほどですから、バスタブがあるにも関わらず、お風呂に入る事ができないという、まるでトラップのような落とし穴 に嵌められた感覚になります。

日本人の中には、バスタブにお湯を貯めるために100リットルのタンクを希望される方もいます。
インドでは実際に100リットルタンクの湯沸かし器がありますが、100リットルのものとなると、ちょっとした人ほどの大きさがあり、タンクを取り付ける場所を確保するのが難点ですが、条件が揃えば取り付けることもできます。

このようにインドで日本のようにお風呂に入ろうとすると、バスタブ・タンクの容量という超えなければならない難所が2つあるわけです。
大概の日本人は、バスタブを諦めてシャワーのみで済ますことに慣れていくようです。

インドでもいわゆる高ランクのホテル等に行けば、バスタブがついているところも多くあります。
しかし、お湯を貯められるほど大きな湯沸かし器がついているところはまずないでしょう。
日本人からすれば、じゃあなんのためのバスタブなんだと言いたくなりますが、あくまで高級感を演出するための一つとして設置されているのではないかと思います。

 

【実はインドにもあった日本の銭湯】

なんとグルガオンには、日系のホテル内に大浴場が設置されている所があります。
日本の銭湯やホテルなどにある大浴場がそのまま再現されており、普段は家でシャワーのみで済ませている方が 週末の楽しみとして、大浴場に通う方もいるようです。

私は大変めずらしい事に、インドにいながらバスタブ付き、お湯の使用制限がほぼなしというとても恵まれた環境で暮らしています。
これはPyramid Reloが独自でアパートメントを運営しているために、可能となっているものです。

上記のように、インドではお風呂に入る事ができるという環境を手に入れるのは、とても難しいものとなっています。
しかしながら、それでもインドに住む日本人は、より良いお風呂環境を求めて、日々創意工夫を凝らしているのです。

 

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