インドの賃貸契約を理解する上で、知っておきたい物件のタイプが3つあります。

  • サービスアパートメント
  • 管理会社物件
  • オーナーダイレクト物件

これらの3タイプです。

インドの賃貸契約は、日本のものとは違った特徴が多々あり、またそれぞれの物件タイプによって、メリットデメリットが変わってきます。

それぞれの特徴をよく理解しておくことが、“インドで部屋探しというハードな課題をクリアするための大きな手助けとなるのです。

 

【サービスアパートメント】

日本においては、サービスアパートメントという言葉はあまり聞きなれないかもしれません。
サービスアパートメントを一言で形容するのであれば、ホテルのサービスが受けられるアパートメントといったところでしょうか。
家具は備え付けてあり、掃除などのサービスが付いています。
サービスアパートメントで受けることのできるサービスの一例としては、ハウスキーピング、リネンやタオル類の交換、ウォーターボトルの支給、インターネットサービスなどがあります。

サービスアパートメントの最大のメリットは、様々なサービスが付いているため、日々の雑事に追われることなく、時間を有効活用できる事や、ほとんどの場合部屋のメンテナンスも含まれているため、修理が必要になった際には、自身で対応しなくても良いといったものがあります。

デメリットとしては、家具やサービスの費用が家賃に加算されるため、コスト負担が高くなることや、日本レベルのサービスを受けることは難しいため、人によっては不満に感じてしまう事があります。

サービス提供側の高いサービス精神と細やかな気配り、ハイグレードな技術などで、世界からも評価されている日本のサービスと、歯に衣着せぬ言い方をすれば、大雑把なインドのサービスとでは、その差がどうしても出てしまうのです。

しかしながら、日本では主流ではないサービス付きアパートメントに住むことができるのも、メイド文化があるインドやその他アジアの醍醐味でもあります。

 

【管理会社物件(家具付き)】

管理会社というのは、オーナー(物件の所有者)から物件を借り上げ、家具やサービスをつけて貸し出すサブリース会社の事を指します。

借り上げた物件に、家具を付けて貸し出せば、家具付きアパートメントに。
家具とサービスを付加させて貸し出せば、それはサービスアパートメントになります。

管理会社は複数存在しており、サービスの提供の仕方や家具のチョイスなどにそれぞれの会社独自の特徴が表れてきます。
管理会社というのは、その名の通りお部屋を管理する会社なので、お部屋の不具合やトラブル時には、管理会社に対応してもらうことができます。

前述した管理会社のサービスアパートメントでは、お部屋のメンテナンス費用が含まれているため、不具合などのトラブルには基本的に無料で対応してもらえますが、同じ管理会社が提供するアパートメントでも、サービスが付加されていない場合は、不具合や故障などの修理対応には、通常入居者が修理費用を支払う必要があります。

管理会社物件(家具付き)のよいところは、有料であるものの、不具合やトラブルに対応してもらえること、比較的要望や融通が効きやすいことなどが挙げられます。

デメリットはオーナーとの直接契約に比べると、管理会社を挟んでいる分、賃貸費用が高くなる事です。

 

【オーナーダイレクト物件】

オーナー物件とは、管理会社を通さず、直接物件所有者(オーナー)から借りる物件を言います。
管理会社を挟まないため、家賃が低く抑えられることが特徴です。

管理会社であれば、会社ごとに条件や内装などにある程度の共通点が見られますが、オーナー物件の場合指定する条件や、入居後の対応、インテリアの趣味などオーナーによって左右されるため、実に様々でバラエティーに富んでいます。

しかしながら、どのオーナー物件にも共通して言えることは、入居後にトラブルが起きやすいという事です。

それはやはりインドの商習慣に慣れていない日本人にとって、やり手のインド人オーナーとの交渉はとても難易度が高いためです。
とても親切で、外国人である日本人に対しできる限りのサポートをしてくれるようなオーナーも中にはいますが、たいていは事務的であったり、気難しかったりすることが多く、言葉が通じにくいことも相まって、トラブルに発展してしまうことがあるようです。

そのため、入居後に起こる不具合の対応はオーナー次第になってしまいます。
連絡自体なかなか取れないオーナーや、代理人に管理を任せてしまっており、取り合ってくれないオーナーも中にはいます。
また、修理要請等を請け負ってくれた場合でも、対応が非常にゆっくりで、入居者としてはまだかまだかとやきもきしてしまう事も多いようです。
ですので、オーナー物件では往々にして、修理業者に依頼するなど入居者自身で対応する事が求められます。

このように、オーナー物件でのメリットは費用が安く抑えられること、デメリットは入居後トラブルが起こるリスクがあるという事です。

それぞれの物件のメリットデメリット、予算・希望などを考慮しながら、ご自身にあったお部屋を見つけて下さい。

Pyramid Reloはいつでもサポート致します。

 

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小峯 渉
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