皆様こんにちは!

いつもブログをご覧いただきありがとうございます!

今回のブログテーマは、インドのアパートメントにはつきものの不具合についてお話させていただきます。

インドにお住まいの方であれば、一度は必ず経験したであろう部屋の不具合はなぜ起こるのか、インドの事情を背景にお話しできればと思います。

【不具合だらけのインド物件】

インドの物件は相対的に不具合が多く、特にインドに滞在している日本人赴任者にとっては大きなストレスの一因となっています。
>不具合と一言でいっても、内容は水漏れやドアなどの立て付けの悪さ、家具家電の不備・故障など多岐にわたります。

ただこれはアジアの発展途上国では当たり前の事実として、認識をもっている方々もいらっしゃるようですが、インドが初めての入居者の多くは、その不具合の多さと対応の難しさに閉口してしまうようです。

【どんなトラブルが多い!?】

Pyramid Reloが現在まで見てきた中で、一番多いと感じる不具合は水漏れやギザ(インドの湯沸かし器)、バストイレ等の水回り関係です。
水回りのトラブルは、日常生活にダイレクトに影響するだけでなく、修理までに時間を要する事も多い厄介なトラブルです。
これはやはり一向に整備が進まないインドのインフラ事情にも関係しています。

日本国内で急に壁から水が漏れだしてきたら、どうでしょうか。
欠陥住宅だと大騒ぎになるかもしれません。
しかしそれはインドにおいては、ある種の日常とまでは言い過ぎかもしれませんが、よくあるトラブルの一つとして考えられており、トラブルを経験しないことの方がむしろラッキーであるといった感覚です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【不具合の対応方法にも問題は山積み】

じゃあ、インド人は問題が起こっても当たり前として対応もしないのかというとそうではありません。
配管工や電気技師など専門の修理業者は町に溢れていますし、外国人が住むような高級マンションには専属のメンテナンスチームが備わっています。

日本人がそういった業者やメンテナンスに依頼した際に直面する問題は、まずは言葉の壁です。
多くの業者、技術作業員は英語話者が少なく、現地の言語での対話となるからです。

次に、場当たり的な修理が当たり前となっている事が挙げられます。
場当たり的というのは、根本の原因を調査しないまま、とにかく問題が収まればいいといった対処法であり、問題の再発を防ぐ抜本的な解決法ではないということです。

元々の品質の悪さに加え、このような場当たり的な修理によって、その後も同じ問題に見舞われる羽目になります。
これもインドで不具合が多いとされる原因の一つです。

【高級マンションでも、やはり不具合は起こってしまう】

インドでも日本人を含む外国人が住むような高級マンションには、敷地内にジムやスーパーマーケット、公園などの施設があり、外観は大きくラグジュアリーで、一見するとなんの問題も起こらないかのように感じられます。
これは多くの日本人が持っている、高価なものは安心できる、お金をかけたものはその分だけ信頼性が高くなるという考え方によるものではないかと思います。
例外はあるとしても、日本においてそれはある程度事実でしょう。
日本であれば、こういった高級マンションでトラブルが起きる事は想定しにくいのですが、インドでは残念ながらそうとも言い切れないのです。

私がインド人に言われた言葉で印象的だったものがあります。
どうせすぐ壊れるのにどうしていつもわざわざ高いものを選ぶんだ、と。
私も日本人ですので、やはり高いものは絶対安心という考えのもと行動しているのだと気づかされました。

だた、それらの中でもすぐに壊れてしまったものもあれば、なんの問題のないものもありました。
ですので、もちろん極端に安いものと高いものとで全く性能が変わらないのかといわれると、高いものの方が性能、品質ともに高いでしょう。
ただ、その高い値段分に見合った対価が、日本人の基準からするとどうしても下回ってしまうわけです。

【不具合との付き合い方】

ここまで聞くと、お金をかける事はまるっきり無駄であり、なんの意味もないように思われてしまったかもしれませんが、そうではありません。
要するに言いたい事としては、インドにおいては往々にして忍耐が必要である、という事なのです。

不具合のない物件を見つけてほしい、そう言われたらこれはもう正直に「不可能です」と申し上げるほかありませんが、何か問題が起こった時に対応してもらえる物件を見つけてほしい。
このようなリクエストであれば、もちろんお探しできます。
そしてそのためには、コスト負担が必要です。

「住む」というのは、日本においても大変な事なのですから、それをインドでしようとすれば、どれほど大変になるかは想像に難くありません。
それに加え、不具合に悩まされる事になれば、貴重な時間と思考がすべてそれに費やされてしまいます。

インドでは、忍耐と、頼るべきところには頼ることが重要になります。
日本人を相手にしている不動産会社や管理会社であれば、ある程度日本人の要求を理解しています。
彼らに頼る、知人友人に頼る、Pyramid Reloに頼る...誰でも良いので一人で抱え込まないことが大切です。
相談できる相手先を作っておく、それはなにか問題が起こったときの安心感に繋がります。

マイナス面ばかり挙げてしまいましたが、近年ではインドのカスタマーケア、アフターケアサービスが以前に比べて良くなってきています。
インドではよく家電が壊れます。
これは品質の問題と、インドという過酷な条件下で使用されていることにも要因があるかもしれませんが、とにかくメーカーに問い合わせをすれば、すぐに修理作業員を派遣してくれます。
前記したように、町には専門の修理業者がたくさんおり、修理費用が安いことも魅力の一つです。

起こる不具合に対して、対処方法を知っておく。
相談先を作っておく。
この2点が、インドでうまく不具合と付き合っていく重要なカギとなるでしょう。